2014年9月26日金曜日

蔵王、中央高原 [山形市]




紅葉峠の「弁天さま」

高松宮妃の歌碑」

朝日さして くれなゐにはゆ雪ふかき

蔵王の山の樹氷のはやし


高松宮宣仁親王妃、喜久子殿下が昭和29年、歌会始めでご詠唱なさった歌だとか。



鳥兜山頂の「大黒天」
日本神話の大国主命

蔵王温泉の「由来碑」

〜石碑文より〜

由来碑

時の第十二第景行天皇の世、西暦110年の頃、日本武尊の東征に従った吉備多賀由が矢の毒を癒しているうち、温泉を見つけて入浴したところ、たちまち全快したので、日頃信仰している大国主命のおかげと蔵王山頂にこれを祀ったと伝えられており、佛教の大黒天が後に日本神話の大国主命と同一視され、七福神の一神として信仰されて来たもので、蔵王温泉は発見者の名をとって、多賀由温泉から高湯温泉に変り、今に至っている。



ドッコ沼



 ドッコ沼は周囲約350m、平均水深2m、沼底から湧き出る水は枯れることはない。山形市の水瓶ともいうべき源泉。


沼のほとりに祀られた「水神さま」

〜案内板より〜

水神様

 この沼に住んでいた竜を静めるため、覚山法師が呪文を唱えながら、金剛杵の独鈷(ドッコ)を投げいれたことから、この沼を独鈷沼と呼び、竜を水神様として祀りました。

 安政三年(1857)に至り、蔵王火山活動の鎮静と雨乞いを併せ祈願し、村人達がこの石碑を建立しました。それ以来、寛政六年(1794)から繰り返していた噴煙噴火もなくなり、ふたたび静かな山に戻りました。


銘「安政三丙辰五月大吉祥日」



〜案内板より〜

独鈷(ドッコ)沼の由来(いわれ)

 覚山法師が修行の為、金剛杵(こんごうしょ)を手に蔵王山に入り、この沼にさしかかったところ、にわかに竜が現れた。呪経を唱え、金剛杵の独鈷(ドッコ)を水面に投げ入れると、竜は静かに沼に沈み再び姿を現さなかった。

 それ以来、この沼を独鈷沼と呼び、竜を水神様として祀りました。



「炭焼き窯」跡

〜案内板より〜

炭焼き窯

 此の窯は昭和初期ごろに造られたもので、ほぼ当時のままでの復元です。

 木炭の造り方は、窯のなかに生木をいれて、これに点火し、入口を密閉する。その後、昼夜におよび蒸し焼きにした状態で取り出し、砂灰(すばい)をかけて消火して仕上げるものです。

 窯の種類。この窯は東山窯といい、一回分の仕上がりでは炭俵(15kg)4俵分を焼いていたものです。



長命の松

双龍の松



羽州蔵王権現本縁別当
第二世 覚山行者伝記
(宝沢・三乗院文書)


清浄の水を求めんがために独鈷をもって池を掘るに、清水たちまちに湧出せり。今においてなお絶えず。ゆえに独鈷の池と名づく。この水をもって法華経を書写して大峯になぞらへて山中に埋む。その地を赤飴の経ガ峯と号す…


紅葉峠の花彩は、色即是空の匂い鮮やかに

独鈷池の月の影は、空即是色の光濃(こまや)かなり







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