2013年8月22日木曜日

大淀「羽黒神社」 [山形]

苔むした石段が長く続く

石段の傍らに

いよいよ社殿の屋根がのぞく

江戸時代創建と伝わる「羽黒神社」
現地説明板より

羽黒神社の由来

祭神 稲倉魂命(いなくらのみこと)



 羽黒神社は、当羽黒山(標高171.9m)の頂上に鎮座し、創建は明暦年間(1655〜1657)と伝えられている。氏子の住む大淀・長島は当時大淀村・下長崎村といい、幕府領であった。現在の社殿は、嘉永3年(1850)に造営したものである。

 当地は三方を最上川が流れており、南側は三ヶ瀬に、北側は早房の瀬に面している。頂上の神社境内からは、東方に大淀、遥かに霊山・甑岳(こしきだけ)を、西方に長島そして霊山・葉山が眺望できる。さらに、その間を蛇行して流れる最上川の景観を一望できる景勝の地である。

 この神社は天正の頃に航路が開かれ、その後さかんになった舟運の安全を祈って創建されたといわれている。元禄・享保の盛時には、250俵ほどの年貢米を積んだ艜船(ひらたぶね)が一日に30〜40艘も下り、上り舟で綿・古着・塩などの生活物資が運ばれていた。

 その舟運で最も恐れられた所が三難所で、船頭や水夫たちが通るたびにこの神社に航行の安全を祈って詣でたという。

 この神社は、もとは観世音菩薩を祀る観音堂で、代々一乗院(鈴木家)が別当を勤めていた。明治になって神社となり、明治6年8月、村社として格付けされ現在に至っている。


平成元年7月30日

羽黒神社



三方を最上川に囲まれる「羽黒山(標高171.9m)」
この辺りは、川行く舟にとって「三難所」と呼ばれるほど危険な箇所が続く。そのためこの羽黒神社は、その舟運の安全を祈願するために創建されたのだという。

天然記念物のイタヤカエデ
推定樹齢300年
現地説明板より
村山市指定文化財 天然記念物
羽黒神社のイタヤカエデ指定 平成2年10月24日


村山市大字大淀、村社・羽黒神社に自生しているイタヤカエデの老木で、根元廻り4.2m、幹廻り2.9m、樹高18mのもので、地上5mの部位で主幹が三方向に分岐し大枝となり、よく繁茂し旺盛な生育を示している。

推定樹齢はおよそ300年。


村山市教育委員会



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