2015年5月31日日曜日

熊野神社 [山形市南原]



鳥居扁額
「郷社 熊野神社」





〜現地・案内看板『歴史の散歩道』より〜


南原 熊野神社

本社は熊野山熊野大権現が本尊として祀られている。当神社の創立年は不詳であるが、一説に後鳥羽院の勅使により建立されたと伝えられる。元明元年(1781)六月に社殿を再建し、明治六年七月に郷社に列せられ、開拓の神として五穀豊穣、家内安全、家業の繁栄として崇敬が厚い。

南原二丁目に鎮座する(元内務省指定郷社)熊野神社の神輿は文化三年(1806)八月に作られた。当時は、南村山郡滝山村の郷宮として栄え、この地域の住民は農耕を生業として営み、特に、大字前田は氏神様の尊敬の念が篤く、滝山村として率先して神輿を作られたものと伝えられ、百八十年間、今日に至るまで連綿とつづいている。

滝山地区振興協議会
平成三年 宝くじ助成品



神輿殿





〜滝山地区「歴史の散歩道」滝山地区町内連合会より〜

熊野神社(南原)

 南原の熊野神社は、元は前田の熊野神社として敬われ、熊野大権現を本尊として祀っている。草創の時は 祥らかではないが、後鳥羽上皇の勅使によって、文治年間(1185〜1189)に建立されたと伝えられている。

 天保六年(1835)の前田村古文書によれば、斯波兼頼の入部により、延文元年(1356)後、兼頼によって建立され、最上義光が再建し知行を与え崇(うやま)ったと記されている。また、氏家山城守も二百石の知行を与え、先祖の供養をしている。しかし、義光が死亡し慶長十九年(1614)、最上家が改易になった元和八年(1622)からは知行もなく、社の維持経営が困難におちいったという。天明元年(1781)六月に社殿を再建、明治六年(1873)七月、郷社に指定された。開拓の神として五穀豊穣・家内安全・家業繁昌の神として尊崇されている。

 修験を語る衣服が蔵されて古を語っている。見事な神輿は文化三年(1806)八月に作られ、熊野神社が前田の氏神として敬われてきたことを示すものである。この神輿は、絵馬とともに県立博物館に収められている。もう一つの神輿は六角形という珍しい型で、制作年代は不詳だが、華麗を極めたもので、村民の信仰の篤さが偲ばれる。神輿は祭礼の日には各戸を廻り、家内安全を祈っている。


熊野山


寛政九丁巳年
蔵王大権現
八月朔日之吉


御神木
種蒔桜




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