福島二本松 「杉沢の大スギ」 推定樹齢600〜1,000年 |
根元の周囲およそ23m 並のスギを数十本束ねたほどのブットイ印象を受ける。 |
広く張る枝々 樹勢はいまだ旺盛 |
縦横無尽に伸びる枝 その一本一本が並のスギよりも太い。 |
幹は途中から何本にも分かれて天に伸びている。 根元に小さく「幣帛」が見えるが、神木としての信仰も厚い。 |
どことなく「顔」に見えてくる。 「杉の精」の伝説も、この樹に宿る。 |
説明板より
お杉さんの伊勢まいり
今から千年ほど昔、京の都から陸奥(みちのく)をめざし旅をしていた「精顕(せいけん)」という若者がおりました。
杉沢の里を通りかかったとき、美しい娘に想いを寄せられ、精顕もこの美しい娘「お杉」に心を奪われ、ふたりは夫婦(めおと)になりました。
京の都に落ち着き、楽しい日々を過ごしておりましたが、「お伊勢参りが一生の願い」というお杉の願いで、伊勢参りに出かけました。
お杉は杉の木立を懐かしそうに見回していましたが、今度は「杉沢の里に帰りたい…」と。
杉沢の里に戻った精顕とお杉は子宝にも恵まれ、幸せな日々を過ごしておりましたが、精顕も年老い、やがて亡くなりました。
お杉は、その亡骸を杉の木の根元に葬りました。ところが不思議なことに、その日からお杉の姿は消えてしまいました。
美しい娘お杉は、じつは「杉の精」の化身であったのです。だから、今でも杉の木を守り、さわやかな緑の風を吹き続けているのです。
『あだち野のむかし物語』
小雨を浴びて輝くクモの巣 |
雨にアジサイ |
国指定天然記念物
昭和18年8月24日指定
杉沢の大スギ
根元の周囲22.65m、目通り幹囲12.6m、樹高50m、推定樹齢は600年といわれる。
樹勢はなお旺盛で、スギの巨樹として有数のものである。根元より9m辺から枝幹が数本分かれ、平行してのびて樹姿すこぶる見事である。
幹のわかれに幣帛(へいはく)を納め、神木として信仰し、樹皮は産婦に霊験があると信じられている。また、この木が女に化して伊勢参宮したとの伝説もある。
寛永20年(1643)、二本松藩主・丹羽光重が領内を巡検して、杉沢の大杉と名付けたという。杉沢の名もこのスギによる。
※なお、推定樹齢は1,000年ともいわれている。
二本松市教育委員会
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