小原のコツブガヤ |
横に大きく枝を張っている |
通常のカヤよりも小粒だという実 |
その葉は通常種よりも丸みを帯びている |
カヤの実は食用になる。ただ、そのままではヤニ臭がきついため、数日間のアク抜きが必要である。
カヤの種子は「榧実(ひじつ)」として漢方にも用いられる。また、炒ったものを数十粒食べると「サナダムシの駆除」に有効であるという。
山梨県の「かやあめ」は、カヤの実を粒のまま飴に練りこんだ郷土食で、縁日などで販売されている。
以下、コツブガヤ説明板よりの引用
天然記念物
小原のコツブガヤ
国指定 昭和18年2月19日
所在地 宮城県白石市小原字御仮屋
樹種 コツブガヤ
学名 Torreya nucifera (Linn.) Sieb. et Zucc. var. igaensis (Doi et Morikawa) Ohwi
コツブガヤ(小粒榧)はイチイ科の常緑高木である。本種は、昭和3年に森川均一氏たちによって、三重県名賀郡で発見されたカヤの変種である。
小原のコツブガヤは、地元の植物研究者「斎藤四郎治」氏によって、わが国で二番目に発見されたものである。
斎藤四郎治氏は小原に生まれた教育家で、地区内の植物を研究しヨコグラノキ北限地帯、カントウマユミなどの国指定天然記念物を発見した。国道113号線沿いの苗振に、村民に建てられた碑がある。
コツブガヤの特徴
1,種子が小さい。コツブガヤの実の長さは約1.8cmで、普通のカヤ2.8cmの6割ほどの小ささである。
2,葉は短小で先端が鈍頭または凸形で、普通のカヤの葉の先端ように鋭く尖っていない。
3,枝は密生する。
小原のコツブガヤの概要
樹高 21m
幹まわり 3.2m
推定樹齢 300年(「日本の天然記念物誌」より)
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