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菖蒲集落内の石碑「蔵王山」 |
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同「弁財天」 |
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集落を過ぎたところの石碑「不動明王塔」 |
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砂利の林道の果てるころ、ようやく案内看板が |
~現地・案内看板より~
芦刈山不動明王堂 建立の由来
桃園院の時代(1748-1762)、上山領小蔵沢に吉助という者が住んでいた。延享四年(1747)の晩春、吉助は山深く入り働いていたが、疲れてうとうとしていると、突然山林を揺るがす強風が吹き、その嵐の中に眼光の鋭い尊体が現われ、平伏している吉助に声をかけた。
「この地は芦刈(よしかり)といい、わしはここの三層の滝の嶮しい岩上に座している不動明王である。煩悩の多い人間の来るところではない。すぐ村里に帰れ」
言葉が終わると不動明王は、紫の煙の中に姿を消した。吉助はあわてて家に帰り、このことについて、どうしたものかと思案にくれたが、名案の浮かばぬまま時は流れ、やがて吉助はこの世を去った。
吉助には吉兵衛という息子がおり、その吉兵衛の子、吉十郎に二人の息子がいたが、この親子は植樹を業とし、芦刈山一帯に杉樹を植えた。
ある日、植樹のため芦刈山に赴いたが、その夜、吉十郎は病気となり、薬を用いても全治しないので、困り果てて、瞽女(ごぜ
(おなかま))に問うたところ、聖地に鄭重に謝罪したところ、吉十郎は全治した。
また菖蒲の住人、与兵衛は長いあいだ眼病を煩っていたが、不動明王を信仰したところ、その眼病も全治。これがみな不動明王の加護によるものであると、文政十一年(1828)、この地に不動明王堂を建立した。
そして、上山藩役所から、不動境内と道通りは何時も清潔にしておくようにと、道札が渡されたのである。
昭和53年11月
上山市観光協会 菖蒲部落会
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少し下りたところ、川の向こう岸に籠もり堂のような建物が |
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その奥に、お社 |
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さらに下りると、不動滝が |
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川に入って、滝壺に接近。かなりの水量。 |
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向かって左わきの小滝 |
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熟した実が裂果 |
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さらに林道を上ると、芳刈放牧場にでる。 |